報復

外法狩りを行うということは、報復が返ってくることを覚悟していることでもある。
そんな当たり前のことも、今までの成功率と再起不能にさせたという現実によって忘れていたのかもしれない。
任務は絶対である隠密業において、何重にも確実に成功させる策を練ってきた。
たとえそれが、緋村剣心との約束によって命だけは約束したものであっても、だ。
それ以外の方面で、彼等には、外法集団として再起する道を完全に断たれていた。
中核を担うシステムや人材に関しては、己の判断でつぶし具合を決めていた。
更生不能であればためらわずに殺しもした。
だから、報復なんぞ思いも至らなかったのかもしれない。
今更仮定ばかり述べても仕方ない。
かつて天才と呼ばれた御庭番衆最後の御頭である四乃森蒼紫は、彼に似合わない焦りを顔に浮かべ、ただひたすら駆けていた。
頼りにするのは自身の勘と経験のみ。
ほかに手掛かりがなくても、彼女を助けなければならない。
一度は自身の手によって手放した少女を。
江戸御庭番衆で、唯一彼のそばに残った少女を。
今は京都御庭番衆で、御頭も務めた少女を。
江戸と京都と区別はすでになくなっているが、蒼紫にとって御庭番衆の中でも彼女のポジションは違った。
そのことを指摘すると、本人はこの区別を持ち出すだろう。
あくまでも、般若たちと同じだと。
ただ、彼女は幼いから、自分が守らなければならないだけだと。
それが、先代との約束だから……。
「操……。」
蒼紫の口から、彼女の名前がこぼれおちる。
それが引き金になったのか、蒼紫の脳裏に様々な表情の彼女の姿が走馬灯のようによぎる。
幼いころ、翁に預けた時、蒼紫が修羅に堕ちた時、蒼紫が戻ってきたとき、薫の死に気丈に振る舞った時、涙も笑顔もすべて。
日向が似合う、そう思って手放した彼女が。
蒼紫の油断によって闇に葬り去られようとしている。
「操……。」
喘ぐように再び、蒼紫の口からその名前がこぼれおちる。
知らず知らずのうちに、蒼紫は歯を食いしばっていた。
とにかく今はその姿が見えないだけでももどかしい。
あたり一面に広がった闇が走っても走っても先に進めていないような錯覚を与える。
醒めない夢を見ているような――。

そもそも、今回の事件は蒼紫に非があるというわけでもなかった。
元来、裏で生きる集団と言うのは、お互いの縄張りを荒しさえしなければ相手にちょっかいは出さない。
それどころか、交流自体、必要最低限にとどめられている。
そういう意味では、隣の同業他社がつぶれようと彼等には関係ないのだ。
だが、そうやって平穏を保たれた世界が四乃森蒼紫と言う一人の人間によって窮地に立たされていた。
四乃森蒼紫が狙うのは外法集団という共通項がある以外は、共通点が見つからない。
そう、彼らが恐れたのはいつか来るであろう恐ろしい未来図。
明日、四乃森蒼紫が自分たちの所をつぶしに来るかもしれないという。
どんな大きな集団でも、また、実績の高い集団でも、彼の手にかかれば紙を引きちぎるくらいたやすく解体されている。
それができるのも、実際は蒼紫の方の綿密な下調べに裏打ちされているからなのだが。
とにかく、彼等は自身の存続をかけて、互いに手を結ぶことを決意した。
追い詰められたものは何をするか分からない。古人はそのことを「窮鼠猫を噛む」と言う言葉で表現した。
それはまさに、彼らの状態に当てはまるかもしれない。
お互いが手を結んでいることを四乃森蒼紫が知ると、彼の中のつぶす集団リストの真上にくるだろう。
彼等はそのことも恐れ、いくつかのルールを設けた。
そして、自分たちも先手を打って、四乃森蒼紫にダメージを与える計画を練りだした。
これは、外法集団という世界を破壊する四乃森蒼紫と御庭番衆への報復だった。
しかし、さすがに最大の外法集団という名前もあってか、四乃森蒼紫と御庭番衆はなかなか尻尾を出さない。
幸か不幸か、御庭番衆は地元京都においてヒーローのような存在だった。
地域住人全員が彼らの目であり、それでいて格好の情報源なのだ。
普通の旅人を装ったところで、ごく普通の住人には彼らが闇に生きる人間だとは気付かない。
こっそりと普通の住人の目から逃れて移動することも、また容易いこと。
大体何人くらいの人間が近くにいて、そして御庭番の人間に気を配れば、彼らの正体はばれずに探ることができるだろう。
そうやって彼等は、表向きは普通の旅人として、一週間潜伏した。
この間にも、自分が属していた集団が解体された者も、同盟を結んだ集団が解体された者もいた。
それでも、この計画を絶対に成功させるためにも、彼等は潜伏を続けた。
その成果として、四乃森蒼紫の弱点は巻町操と言う小娘だと突き止めた。
この小娘も御庭番衆の一員で、蒼紫一筋らしい。
長いみつあみが特徴的で、常に明るさを振りまいているような人だそうだ。
四乃森蒼紫と巻町操の関係まではわからなかったが、蒼紫お気に入りの小娘だ。
彼等は下卑た想像を掻き立てる。きっと色恋事に発展するような仲だろう、と。
とりあえず、仕掛けるのは巻町操が一人で外にいるとき。
こっそりと男が一人闇に溶け込んだ。待機している仲間に作戦を伝えるために。

お近に頼まれた操は、一人お使いに出かけていた。
操の胸中で、嫌な予感が波打つ。
時代が時代ならくノ一として蒼紫の役に立つと豪語している操だが、自身の腕前が未熟であることは自覚している。
それでも、そんな端くれの操でも、尾行者がいることに気づいていた。
操が尾行に気づいた時はすでに、葵屋と目的地の中腹、若干目的地の方が近いと言ったところだった。
この場合、まず気にかけることは巻き込む人を少なくすることだ。
それと同時に忘れてはいけないのが、相手に尾行がばれているそぶりを見せないことだ。
そのため、操は一度も後ろを振り返っていない。相手の顔も、もちろん見ていない。
ためしに歩く歩調を上げてみたが、謎の尾行者は遅れることなくついてくる。
寄り道と称して操はあんみつを食べに店の戸をくぐった。
この店も、御庭番衆とつながっているのだ。
操は注文を取りにきた女将にそれとなく尾行者がいることを告げる。
その操のただならぬ様子に、事情を察したらしい女将も小さく頷く。
あんみつを操に差し出した時、操ちゃんが出たら鳩を飛ばすと合図をしてきた。
操はあんみつをごちそうになった後、再び目的地へ歩き出した。
謎の尾行者の付いてくる気配が、確かに背後から感じられる。
そっと、懐に忍び込ませている苦無の感触を確かめた。
普段着の時に苦無のような物騒なものを持ち歩くのを操はあまり好まない。
だが、蒼紫からのお達しだったこともあって、しぶしぶながらも持ち歩いた苦無に、このときばかりは感謝した。
尾行の目的が分からないが、用心に越したことはない。
蒼紫様…。心の中で操は呟く。
そして、人々の視界から操が映らなかった一瞬に事件は起きた。
人の動く気配が感じる。一人、二人、三人…ざっと十人くらい。
「貫殺飛苦無!」
叫ぶと同時に、操は気配の移動先に苦無を飛ばす。
操の手から離れた苦無は、男どもの肩に、足に刺さる。
それでも、相手も本格的に闇に生きる人間。そこいらのチンピラとはケタが違う。
ほとんどは軽傷であったり、全くの無傷であったりした。
後は数の差がモノを言う。端くれの操一人では圧倒的に部が悪い。
操は取り押さえられるや、鼻に布を押し当てられた。
布から何かが鼻腔をくすぐったかと思うと、操の意識はそこで途絶えた。
蒼紫様…ごめんなさい…。
そう呟いた操の声は、自身の唇を震わせることもなかった。
人々が気づいた時、そこには誰の姿もなかった……。

見知らぬ男たちの話声と、上下の揺れで操の意識が戻った。
まだ頭が朦朧としていて、男たちが何を話しているのかはっきりと理解できない。
頭は鈍い痛みを伝えていたが、操はそれを無視して必死に話を聞きとろうとした。
やっとのことで、操の処遇についての話だということが分かった。
「どんな女か期待したいしてみたが、発育不良の小娘じゃないか。」
「まあまあ、あの男のお気に入りだ。さぞや楽しませてくれるだろうよ。」
そこで下卑た笑い声がどっと起きる。
「小娘には悪いが、俺たちに刃向うとどうなるか見せしめるためにバラそうぜ?」
「いや、それよりも、あいつの目の前で、あいつの戦闘能力奪ってからこの小娘を蹂躙する方がいいだろ?」
「そうだな、この小娘を盾にすれば、あいつだって俺らに切りかかることはできんだろう。」
「あいつの絶望する顔…見ものだな。」
などと言った話声が操の耳を通過する。
どの選択肢も、操にとっては恐怖だった。
両手両足が縛られ、意識がまだ朦朧とし、挙句の果てには男たちに担ぎあげられている現状では、操にどうすることもできない。
蒼紫様…何度目か分からない、大切な人の名前を胸中で呟く。
ごめんなさい、蒼紫様。あたしはいつも、蒼紫様の足を引っ張って…。
悔しかった。蒼紫の役に立てない己自身が。
少しでも、蒼紫の力になりたかったはずなのに。それが叶わない己の非力さ。
どんな時でも泣かないと決意した瞳から、一筋の雫がこぼれおちた。
真珠のような清らかな球は、誰に見られることなく地面に吸い込まれていった――。

任務のため外に出ていた蒼紫が帰ってきたときには、葵屋は騒然としていた。
あんみつ屋の女将が操が何者かにつけられているという文が届き、白尉とお増が帰りの遅い操を探しに出かけたが、操が買い物に来ていないということだけが新たに分かった事実だった。
葵屋にも客は来ている。二人は操のしなかった買い物をして帰ることしかできなかった。
翁が二人の報告を聞いて、すぐに操の情報をかき集めたが、操が「貫殺飛苦無」と叫んだこと以外の有力な情報はなかった。
客の相手で手いっぱいの四人を残し、翁は一人で探しに出かけた。
そんな中で、蒼紫は帰ってきたのだった。
「あ、御頭…。」
どこか顔色の悪いお増が蒼紫に気付き、それだけ口にする。
蒼紫の胸の内で、嫌な予感がざわざわとさざ波だった。
お増から話を聞くや否や、蒼紫は葵屋を飛び出した。
元来た道を駆けもどり、必死に隠れられそうな場所を探して回る。
この地は、御庭番衆の庭だ。地の利はこちらに完全にある。
蒼紫の頭の中にはこの街の地図が描かれている。
そこに、操が連れ去られたと思しき場所や監禁できそうな場所に記しもつけてある。
手掛かりがない時、まずは連れ去られた場所に実際に足を運んでみる。
そしてそこで見つけたのは、操が投げた苦無とわずかな足跡。
その足跡と苦無から、足跡(そくせき)を類推する。
相手の行動を自分に当てはめてみる。
相手にとって地の利である場所で行ったのだ。
なるべく自分のホームタウン、それが無理でも相手にとっても地の利のない場所まで逃げるだろう。
拾った苦無をそっと胸元に近づける。
「操……。」
少女の安全を願い、蒼紫は呟く。
瞬く間に、蒼紫の姿も夜の闇にとけてしまう――。

四乃森蒼紫に比べれば、巻町操を相手にするのはとても簡単だった。
本人たちは慎重に足跡(そくせき)を消して移動しているつもりでいる。
一度意識を取り戻した操は、再び薬で眠らせた。
このままどこへ行くのかと問われれば、この混成軍の中で一番近い味とと答えるのが妥当だろう。
そして、それは目前に迫っていた。
後一刻(30分)もしないうちにつくだろう。
自分たちのテリトリーに入ってしまえば完全に地の利はこちらにある。
そのことが彼らの油断を誘った。
操の処遇に関しては、あとで仲間全員で相談すればいい。
今は任務中。本来なら決して気を緩めることは許されない。
油断と下卑た妄想が気の緩みをを作る。
そう、それを虎視眈々と待っていた人物がいたことに彼等は気づかなかったのだ。
月光を反射した一筋の光が瞬いた。
それが刀だと気付く時には彼らの視野は血で赤黒く染まっていた。
苦悶の声を上げて目を覆うまでの間に、小太刀は一閃、もう一閃と瞬く。
彼等は自分たちのことで手いっぱいになって、操のことは頭から消えていた。
落下する操を蒼紫は片手で支える。
ようやく彼らが、自分たちの身に何が起こったか理解した時、彼らの目の前には、怒りに身を包んだ、それでいて愛おしそうに操を抱えた蒼紫がいた。
返り血を浴びたその姿は恐ろしくも、美しくもあった。
「どうやら、早く死にたいようだな。」
氷点下何度とも言えるような冷たい声で、蒼紫は言った。
「俺は緋村のように甘くはない。殺さずを誓っているわけでもない。だからな、俺の逆鱗に触れたやつには容赦なく死んでもらう。」
それが、死神の最後の宣告だった。
結局、戦意を消失して逃げたもの以外の死体がその場に山積みとなった。
後日蒼紫が、この事件に加担したすべての組織を一切の慈悲なしに解体したのは言うまでもない。

操が目を覚ました場所は、蒼紫の部屋だった。
何事にも動じない蒼紫の顔が、このときばかりは心配の色を浮かべていた。
ああ…蒼紫様に迷惑かけちゃったんだ。
まだ混濁する意識の中で、操はそんなことを思った。
「操……。」
蒼紫がすまなさそうに声をかける。
優しく頬を触れる手が暖かくて、操はそれがうれしい。
「何で…蒼紫様が、謝るの…?」
回らない頭でそれだけ操は問う。
どんな状況にあっても蒼紫に非があるとは、操には考えられない。
「あたしが…力不足だからいけないんだよね。もっと、強くならなきゃ。」
操も右手をのばして蒼紫の頬に触れる。
なんとなく、蒼紫が泣いているように見えたのだ。
たとえそれが絶対にあり得ないことだとわかっていても、だ。
「あたしも強くなるから。蒼紫様に迷惑かけないよう頑張るから。だから、外法退治、頑張ってね。」
そう言った操の目に何かが触れた。
操の頬から動いた蒼紫の指だった。
泣いていたのは蒼紫ではなく、操自身だったのだ。
涙をぬぐうその手はとても温かく、優しくて、操はそのまま泣き続けた。
そのまま泣き疲れたのか、温かい気持ちに身を委ねて、操は眠りについた。

生きていてよかった。操が目を開けた時、蒼紫は真っ先にそう思った。
操が死んでいたら自分はどうなっただろうと思うと怖い。
きっと緋村のように“疲れる”のだろう。
頑張って守っているようで、その実、守ることができていない現実。
大切なものを喪ってまで振るい続ける剣(つるぎ)に、何の意味があるのか。
きっと緋村も、神谷薫を喪ったと思った時に同じことを考えたのだろう。
外法狩りをしている時点で、蒼紫の考えに反するものを持っている者がいつか襲いに来ることを考えておくべきだったのだ。
否、そのターゲットに操が選ばれることを考えておくべきだったのだ。
操は自分が一番弱いから狙われたのだと考えているようだった。
確かにそれも一理あるだろう。
操には、実戦経験という戦いの勘を養う経験をほとんどしていない。
だが、どうせ襲いかかるなら、確実に痛手を与えられるものを襲うのが常套手段だ。
そう、蒼紫にとって一番大切な人が操だと判断されたから操が襲われたと考えるべきだと蒼紫は思っている。
実際に、操が死の淵に立たされると知った時、心臓が破裂する思いを味わった。
翁ですら無情に切ることができた蒼紫だが、操相手にできるとは思えない。
操が大事だ。京都御庭番衆の誰よりも。それだけははっきりとわかる。
般若たち江戸御庭番衆の誰かを喪った時とどう違うのかはわからない。
比較しようにも、失われた直後の思いは色褪せ、傷痕になっている。
操を喪うくらいなら、外法狩りは積極的にやらなくてもいいのではないか、そういう思いが頭をもたげる。
そんな中での、操の励ましの言葉に蒼紫ははっと目を見開いた。
それこそ外法どもの思うつぼ。そして、蒼紫が手を下さなければ、同様の苦しみに見舞われる人は何十と下らない。
操の瞳からこぼれる雫は、感情を殺してきた蒼紫の代わりのようでもあった。
頬に触れる弱々しい小さな右手が、蒼紫に確かな安らぎを伝えてくる。
いつの間にか、とても成長したものだな。そう蒼紫は思った。
ただただ蒼紫たちの後についてきて困らせていたおてんば娘は、相手の心情を慮る心優しい小娘に成長している。
知らぬ間に、蒼紫自身、この心遣いに救われていた。
この愛しい愛しい小さな右手と、蒼紫のために流された涙。
そして蒼紫に全幅の信頼を寄せた、穏やかな寝顔。
そんな操を見て、蒼紫は人知れずその顔に笑みを浮かべた――
やはり一時保存においていたものを加筆訂正。
お粗末さまでしたー。
これは、外法狩りをしていたら、きっといつか操ちゃんを狙うような輩も現れるだろう!って思ったのがきっかけだったと記憶しています。
蒼操かはよくわかりません(笑)
このときはまだ、蒼紫様は自分の気持ちに気付いていないに一票です。
時期的には、縁編から一、二年後あたりをイメージ。
操ちゃんはこのときはまだみつあみ設定です。
と言うのも、安全な世の中になっていない=いつでも戦えるようにする=髪の毛が邪魔になると話にならない、という考えから。
つまり、一番最後の花見の時は蒼紫様は外法狩りが終わっているに一票ってことですね。
まぁ、外印戦で凡百の料亭の若旦那になるのはまだ先の話だって言っておきながら、皆伝の方では若旦那になっているからそういうことととってもいいと思うのですが。
…「と」が三つ並んだー。おもしろーい(何
まぁ、それはさておき、そういうわけで、まだ外法モノがうろついている安全とは言い難い世界だから操ちゃんは髪の毛がみつあみのまんまかなーって思っただけです。
まぁ、みつあみの方が好きだけどねwww

どうでもいい話、この続きの話として、蒼紫様は、操ちゃんを連れて外法狩りに行くのか、それとも昼間はいつも一緒(仕事には操ちゃんを連れていく)で、夜の外法狩りの時は操ちゃんに厳重に葵屋から出ないよう言いくるめておくのか、どっちになるかなーって一人で考えています。
とにかく、蒼紫様の反省点として、操ちゃんを自分の手の届くところに置いておかなかった、というのは相当痛いと思う!

一時保存に書いたけれど、般若君たちの登場をすっかり忘れていたorz
ってか、それを入れる予定だった事実を忘れていたorz

戻りませう