こっちを向いて。

このまま、憧れだけで終わればよかったのに。
こんなに苦しい気持ちになるならば、
ひたすら無邪気にあこがれるあのときのほうがいい。
お互い相手の名前も知らないで、
助けたほうと助けられたほう、
彼は何事もなく試験に合格して、
ジムリーダーになった彼をこっそり見るのを楽しみにして、
あんな人になれたらいいね〜とラッちゃんと語るんだ。

でも。
もうそんな関係なんかじゃない。
あこがれの線を超えている。
彼は僕の名前を知っていて、
僕も彼の名前を知っていて、
お互いのピカチュウが仲良くて、
まるで、
そう、まるで、
彼らが僕らを取り持つみたいに、
彼と話す機会が増える。

楽しいの。もっと見ていたいの。
届いてほしいの。手を伸ばしたら届くのかな。
僕のものにしたいの。ほかの誰でもない、僕の。
そんなこと言ったらきっとあなたは、
俺は俺で誰のものでもない、
というだろう。
でもいい。それがあなたらしい。

ねえ。僕はあなたにとってどう見えるの。
いつかの言葉は、僕を男だと思ったから言った言葉だろうけど、
今はどうなの。女の僕じゃ、いや?

聞きたいの。知りたいの。
でも・・・・・・
怖いの。拒絶されそうで。
何もかもが壊れそうで。
つぶれて、粉々になって、跡形もなく消えて・・・
だから、聞けない。

お願い、気付いて。
この手に気付いて。
苦しいの。助けてほしいの。
僕一人じゃ抜けられない。
あなたがいなきゃ・・・・・・

聞きたい、聞きたい、聞きたい。
あなたの口から聞きたい。
「好き」というたった二文字の言葉を、
あなたの口から聞きたい。
僕に聞かせてほしい。

誰にでも優しいあなたを見ながら、
今日も不安になるの。
こんな醜い想いを抱くくらいなら、
あこがれのままのきれいな想いでいたい。

でも。
もう無理。
近づいてしまった。
線を越えてしまった。
もう、遠くから眺めるなんて無理。
見ているだけじゃダメ。
僕を見てほしい――


何かわけわからないですね。すみません。
憧れだけでよかったのに、こんなに苦しい思いをするくらいなら。
というフレーズが三日、四日ほど前から頭を支配しているのです。
だから、えっと、書きかけの「思い出せよ。」を書いているにもかかわらず、こっちが書きたくなっちゃったのです。
センチメンタルイエローって感じです(謎
なんか勢いのまま書いたから、どうなんでしょうね。
支持してくれる人いるのかしら。(ぁ

戻りませう